ないもの、あります(著:クラフト・エヴィング商會)

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「ないもの、あります」そそられるタイトルですよね。題名にも負けず、この中身もまた面白いのです。「転ばぬ先の杖」や「堪忍袋の緒」など、実際に現物は存在しないものをモノとして見る、初めての試みとも思える興味深い内容です。

 

特に「先輩風」という項目は、ふと我を顧みるきっかけとなりました。誰もがいつかは先輩になり、いつしか先輩風を吹かせて優越感に浸る、そんな一瞬がありますよね。もちろん皆が恰好をつけたいですし、先輩風に当たってきたことを思えば、やっと自分の番が回ってきた、といった感覚にもなります。でも、誰もが後輩でもあることを忘れてはいけませんよね。最後の一文に私はハッとさせられました。謙虚に生きたいものです。