宇宙兄弟 (著:小山宙哉)

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漫画に始まり、アニメ化、映画化と、様々な形で私たちの日常に夢を与えてくれている「宇宙兄弟」。お話の内容が分からない方も、タイトルを耳にしたことのある方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。数々のマンガ賞を受賞し、文部科学省が推薦するお話であることも、ご存知の方が多いかと思います。

 

二人の兄弟が、幼い時から夢に描いていた「宇宙飛行士になる」という大きな夢に向かって突っ走るお話ですが、子供だけでなく大人にも大切な何かを思い出させてくれる、印象的なストーリー展開になっています。

 

なんでもこなせる弟の日々人と、サラリーマン生活に身を投じる兄の六太。夢に向かってとんとん拍子に先へ行く弟の傍ら、あれもこれもうまくいかないムッタに多くの読者は親近感を覚えますが、ヒビトにも人には言えない苦悩がありました。それぞれの壁は形は違えども、目指すゴールは同じもの。二人が一緒に宇宙に旅立てる日はやってくるのでしょうか。

 

近年、日本人科学者がノーベル賞を受賞するという大変名誉あるニュースが日本を活気づけています。しかしながら、中高生の理科離れは深刻な教育問題として騒がれ、日本の誇るべき科学技術の今後の発展が危ぶまれています。

 

日本の教育が、受験戦争を勝ち抜く技を習得することに重きを置かれることで、学びの楽しさや奥深さ・本質がなおざりにされてはいないでしょうか。科学の発展は私たちの暮らしに密接なかかわりがあります。誰かがやってくれる、ではなく、自分でやってみよう、と能動的に動けるようになりたいものです。そのような行動力と発想力を身に着ける場としての学校教育が必要のように感じます。

 

「私には・僕には無理」と決めつける前に、まずは挑戦をしてみましょう。それでうまくいかなければ、またやり方を考えればよいのです。何事にも臆することなく、大きな夢に向かってTAKE OFFしませんか?まずは本書を手に取って、あの時胸に抱いた、大切な夢を思い出しましょう。青春に遅すぎるはありません!